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どうもお久しぶりてふ

「…あれ、もう1ヶ月くらい更新してない気が」

Title___Twitterはやってます___
気を取り直して今日のお話。



…征菜という人間は、本来頭の悪い子でない。
人として軸がぶれてたりとか、ちょっと天然なところもあるけど、学力的な面では事実としてそうなのだ。
「…斬矢、そこ、間違ってる」
「は?どこが?」
…人は人生において、誰でも一度は経験することがいくつかある。
嬉しいこと悲しいこと辛いこと苦しいことめんどくさいこと…嫌なことばっかりだな。
「・・・・・・(−_−#)・・・・・。」
「・・・・・・(・・;)・・・・・。」
…と、とにかく、そんな人生にで一度は経験することの一つに高校受験と言う物がある。
中学三年生にもなり、征菜にもその高校受験と言う物が迫って来ているのだが…。
常識的に考えて自分の勉強でもしてればいい物を、何を血迷ったか征菜は一応後輩である斬矢の勉強を手伝っていた。
「・・・・・・・・・。」
無言で間違ってる箇所を指さす、この程度の問題ならパッと見で間違いが分かるようだ。
「え、な、なんか違うのか?」
この凡ミスというか、回答の間違いという物は、後から思うと明らかに違う物でも間違えた直後は気づけなかったりする。
すぐ気付く賢い子もいるが、斬矢は違うみたいだ。
「…7×8は?」
「56」
「お前ここ62って書いてる」
「…あっ」
机の上には数学の問題集一冊。理数系の征菜にも教えることの出来る数少ない教科の1つである。
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・; 」
また無言で問題を解いていく時間が続く。さっきからこの繰り返し。
斬矢自体、数学は全く分からないわけではない。
時折、難しい応用問題などで詰まると征菜が軽くヒントを出す、その繰り返し。悪いペースではない。
…が
「・・・・・・・・・。」
…なぜこの人は、斬矢が問題を解く間、無言+ジト目で眺めるだけなのだろうか。
いや、重いんだよ この空気!なんかやり難いんだよ!
「…あの、せーな?」
「ん?」
ちらっと机の向かい側にいる彼に視線を向ける…しかし彼の表情は変わらない。
「…もしかして、怒ってる?」
「いや、別に」
彼は首も振らずに、こちらを見たまま答える。
「じゃあなんでそんな顔してるのじゃ?」
「別に」
また彼は問題集の方に目を向ける。「ほらやれよ」とでも言いたげである。
「…ていうかさ」
「え、あ、うん」
勉強開始から約30分、やっと彼から口を開いた。
「…なんであたいが勉強教えてるの」
「…ああ…」
…駄目だこいつ、完全に怒ってる。



全ての原因は、先月学校であった全学年一斉テストでの結果である。
受験も近づき、割りと真面目に勉強していた征菜は過去最高点を記録したのだが…。

なんか知らんけど斬矢は悪かったらしい。

なんか知らんけど


姉の彩曰く、なにやら悩み事が出来たらしい。
その事に気を取られてまともに勉強出来なかったとか、
それなら普通に姉である彩にでも教わればいいのだが…

「斬矢の成績が落ちたのは征菜ちゃんのせいだ!」
「なんで!?」

なんか知らんけど怒られた。


なんか知らんけど…


…ああ、ちなみにナギたんは学年TOPだったらしい、もうあの人に教われよ。




…そんなテストから一週間程たった今朝、征菜がだらだらと家で寝ていると…
「斬矢に勉強教えなさーい!!!」
超ハイテンションな人が部屋に乱入して来てそのまま拉致された。ナギたん今ごろどうしてるかな

んで、そろそろ1時間かな、それからずっとこの状態である。


「…だいたいさ、あたいまだ寝間着なんですけど」
「いや、うちに言われても」
「朝ごはんもまだなんですけど」
「いま2時だけど」
「あるえー?」
…訂正、今朝じゃなかった、既に昼だった。
「…んじゃ、あれじゃん、昼間から後輩の女の子の家でパジャマで勉強教えるって何、新手の罰ゲーム?」
「うちは姉御が前持って連絡してるもんだと…」
なにそれ初耳。
「いきなり来たけど」
「えー、なんか電話出なかったから携帯に留守電入れたって言ってたのじゃが…」
留守電とか聞かない。ていうか最近携帯開いてない。今日も携帯持ってきてない。
「うちもまさか半分寝てるパジャマ姿のお主が来るとは思ってなかったわ…」
「来るも何も、半強制的に連れて来られたならな」
寝起きじゃなかったら逃げてたね、うん。
「…そういえば、彩はどこ行ったの」
「さ、さぁ…」
いつもなら「やっほー!せーなちゃーん!!」とか言って来そうだが、今日は朝…いや、さっき拉致された時以外見てないな。
姉妹なのだから、この家に住んでるのは間違いないが、いま居るかどうかまでは分からないのだが…
「はぁ…はい、いつまでも喋ってないで次の問題」
「あ、うん」
全く、なんでこんなことに…。…ああ、そういえば
「・・・・・・・・・。」
…斬矢は先程同様に、少し戸惑ったような顔で問題を解き続けている。片目でよくここまで出来るよな。
肩まである綺麗な黒髪と、丸めの輪郭、その釣った目とかは個人的には結構好みだったりする…いや、そうじゃなくて
「…なんかさ、彩が悩み事がどうとか言ってたけど、なんかあったの?」
「ふえ!?」
明らかな動揺。僅かに紅くなる頬。あたい、こういう表情見るの好きだわ、うん。
「あ、いや、えーと、ていうか、お前知ってるだろが!!」
あ、バレてた。
「いやー、一応確認にだな」
「しなくていい!!」
「ですよねー」

…テストから更にすこし前、斬矢はあたいの家に来ていた。
そこで何があったかは、まだ誰にも言ってないけど多分死ぬまで忘れないね、うん。

「あの時うちが言った事を忘れたとは言わせないからな!!」
「普通に覚えてるが」
「だったら余計に聞くなぁ!!」
耳まで赤くなる斬矢、姉に似たのかテンションが高い。
「気にし過ぎだよ斬矢~、あたいなんて全く気にしてないよ」
軽く向かいの斬矢の頭を撫でる、小動物みたいに見える。
「ちょっとは気にしろバカ!」
あんたよりは頭いいよ
「くくくっ、はいはい分かった分かった、でも斬矢は気にし過ぎだよ?」
「だ、だって…」
「ほら、あたいの周りには斬矢以外にもナギたんとかりーなとか、それこそ彩も居るわけだからさ、返事はもう少し待って、それまでは今まで通りでいいから」
「で、でもぉ」
「なるべくあたいも態度変えたりしないからさ、いままで通りでいて、お願い」
あたいはそれしか望まない。何事においても現状維持が一番大事なのだ。
「そう、だよな、うん、ごめん、うちの気にし過ぎだった…かも」
「かもってなんだよw 」
軽く笑う征菜、元気な男だ。
「あたいは斬矢だけを特別には出来ないから、もう少ししたら絶対みんな幸せになるような返事考えるから、それまでは今まで通りの友達でいようよ」
「ああ、分かった」
斬矢の目からは決意の色が見える、僕はには
「はいっ、分かったら次の問題を解きなさいっ、教えてあげるから」
「う、うん!」
こちらは思いっきり笑う斬矢、こいつはこいつで元気な子である。


実はあの日、あたいは斬矢に告白されたんだ、「好きだ、好きになった」ってね
その時あたいが「待って、考えとく」なんて言うから斬矢が

「じゃあ、一回だけ、一回だけキスして、そしたら待つ」

って言い出して、あのシーンになったんだ。
それから何日か経っても、あたいは返事をしなかった。たぶんそれが斬矢は気になっていたんだと思う。それで成績も落ちて来たんだと思う。

「あ、斬矢、それ間違ってる」
「う''」

あたいはあたいで「斬矢がナギたん」で悩んでいた、2人の少女は愛せない、どちらかを絶たなきゃいけないと思ったんだ。
でも、それは違った、みんな居て僕らなんだ、最近になって気づいたんだ、いつか言おうと思っていた、それが今日言えた。

「ばかだろ斬矢」
「ば、ばかなんかじゃない!」

もしかしたら解決策は死ぬまで出ないかもしれない、でもそれでいい、ずっとみんなが周りにいて、ずっと一緒ならあたいはそれでいいのだ。

「むむむー、あ、そうだせーな」
「ん?」
「もう少し待つ変わりにもう一度キスして」
「いいだろう、だが断る」


もしかしたら、既に昔みたいにナギたんだけが特別なわけではないかもしれない、もうみんな同じになってるかもしれない。
でも、僕はそれを望む、みんな幸せになれるような方法が見つかるまではこのままで居るつもりだ…。


「斬矢だけ特別には出来ないって言ったでしょ」
「ちっ」
舌打ちするなし
「…そういえば、せーなはどこの高校行くのじゃ?ちゃんと勉強してるのか?」
「んー?」

…現状維持には、ちゃんとした高校行かないとな…。




受験まであと三ヶ月、みんなと思いっきり遊べる日はまだ遠そうだ。
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Author:セーナ
妄想日記書いたりオリキャラのイラスト描いたりしてる。




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