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もうすぐ秋かー、秋といえば食欲の秋だよねー

…あたいは割と、なんでも出来るタイプだ。(自称)



Title__全ては大好きなあの子の為に…。…自分の為だけに生きる者はいつか滅びると思う。___
…時に、「自分は一体、何の為に…誰の為に…何をしている?」と、思う時がある。
特に、入浴時というものは他にすることがなく、そういう事を考えるがちだ。今回も浴槽に浸かり詰まらぬ事を考えてしまった。


あの日以来、最初にあった時は自分の「唯一の友達」で、何時の間にか「大事な恋人」になった少女に、あたいは何かしてやれたであろうか。


…彼女は、昔から笑顔が少ない人だったらしい。
自分もそうだった。人との関わりは限りなく削り、いまでも家族とすら殆ど絶交状態。笑えば可愛いと言われ続け、余計に笑わなくなった自分…


でも、今はほとんど日常的に笑っている。

自分が黙っていても絡んでくる人たちが居る。

それも、全て彼女と出会ってから。


ほとんど不良みたいなもんだったあの頃から気付けば5年以上経っている。
性格も随分と変わった。理不尽な女嫌いもなくなり、むしろ優しくするようになった。

では、彼女は変わったか?

相変わらず、笑顔が少なく、無愛想で、人との関わりも少なくて、家に引き込むりがちで…
…あたいは、あの子に変えてもらっただけで、何もお返しを…

・・・・・・・・。

いままで何度も考えた事をまた考えてしまった。考えたところであたいは何も出来ない。
変わってない。あたいだって変わっていない。根本的なところで全く変わってない。あたいには何も出来ない…。
…あの時のあの女の人なら「このヘタレが」って、言いそうだ。でも、そう言いながらも、また何かやってくれるかもしれない…


…あたいとナギたんを、嫌なやり方ではあったが、結んでくれたあの女性なら…。



…考えてもしかたない。いい加減のぼせてきた。
あたいは今日もナギたんに出来る限りのことをするだけ、いままで5年間も続けていたけど、何も結果を残せなかったことをこれからも…。
…時々、体力の限界が来て、倒れそうになったりするけど、やめない。



「なんか甘い物食べたい」
「えー…」
お風呂から出て来て、さて休もうかと思ったら…またこの人は…
「時間がかかってもよい!だから何か私が食べたことないような甘くて美味しいスイーツを用意するのだ!いますぐ!」
「最初と最後で言ってることが違うよ、ナギたん。ていうか、ナギたんが食べた事のない甘くて美味しいスイーツなんて…」
ナギたんはもと大富豪で、あたいの知ってるような物はたいてい食べたことあるに違いない。無理だ、絶対無理だ。
「やだ!なんか用意するのだ!そうだ作れ!いますぐオリジナルで作ればいいのだ!ミスター味っ子!きみなら出来ると信じてるよ!」
「あたいいつから陽一君になったの!?」
「とにかくなんでもいいから用意してこぉおおいっ!!」


というわけで、風呂上がりのあたいは自室からも追い出され、いま台所に居ます。


「…どうしよっかなー」
とりあえず適当に冷蔵庫の中をあさってみるがこれと言った物はない。ちくわしかねぇ。
「…何も持って行かなかったら…」
…ナギたんのことだ、表面上は「えー」とか「むー」とか言って、文句言って終わるだろう。
だが、しかし、あれでも、きっとナギたんはあたいに期待してるのだ。今頃わくわくして待ってるに違いない。
いままでもそうだった。ナギたんが何か言えば、あたいはそれに全力で答えてきた故に、結果はどうであれ期待されている。
だからきっと、いますぐ何も持たずに戻れば、ナギたんは、心の底で、ガッカリするに違いない。言い訳が下手なあたいのことだ、場合によっては泣かせてしまうかも…
…さっき、あんな事を考えたせいか、妙に真剣になってしまう。
「…でも、ないものはないんだよなー…」
料理は嫌いじゃないから、作れないこともないけど~…
「えーと、材料になりそうなのは~」
バターとか牛乳はあるな~、砂糖とかもまだあった気がするけど~、あ、卵もあるなー…
…あ、そういえば大お婆様がいつものアレ持って来てたな…よし。
ちょっと大変だけど、少しがんばってみるかな。

…いい加減、疲れてきたが、ナギたんに一度も食べさせたことなかったしな…。


一方、部屋で1人で待つナギといえば…

「・・・・・・・・。」
…せーやの帰りが遅い。
あれかな?何処かに買いに行ったとか?でも、そんな雰囲気はないし…。
え、もしかして本当に作ってるのか?結構冗談のつもりだったのだが…
…でも、そんな気がする…。
「…ふーむ」
あいつはいつも私の為ならなんでも全力でやるからなー…ふふん…
「嬉しいというか、女王にでもなった気分だ…」
あいつが召使いで、私が王女。「今日のおやつは○○だよ~」みたいな感じであいつが私の為にブリオッシュとか作ってきて…。
…思いっきり死亡フラグじゃねぇーか。なんて物作るんだあいつは…。

…見えないところでも好感度は変わる。



それから三十分も経って、だんだんナギも待ちくたびれたころ、「ひゃっほーいっ」という掛け声と共に征菜は戻ってきた。

「ナギたーん!芋だよ芋だよ!」
「芋?ハッシュドポテトでも作ったのか?」
「違うよ、じゃーん!」
…小さなアルミカップに包まれた黄色いそれは、メイドさんとかが使う丸いおぼんに所狭しと並べられていた。
「氷冷征菜特製!お砂糖たっぷりあたいの恋の味スイートポテトでーすぅ!」
「すいーとぽてと?」
「さつまいもで出来てるんだよん」
「ふーん…こんな物が美味しいのか…?」
ちなみにこんな物です。
「あたいの恋の味なのです!」
「激苦か…」
「ナギたんってあたいの恋人だよね?」
小さい「ふむ…」とうなずくとナギたんはアルミカップごとスイートポテトたんを乱暴に掴むとぱくっと一口で食べてしまった。
アルミカップをくしゃくしゃにして丸めるナギたん…。…むぅ…。
「どう?ナギたん、美味しい?」
「ん~………」
もぐもぐ食べながらナギたんは下を向いてしまった。え、え、え?
「…えーと、まずかった?」
あ、あれ?砂糖と塩、間違えたとか?それとも焼き過ぎで焦げてたとか?あれあれ~?
やばい、やっちゃった?やっちゃった感じなのか?うわー、やっちゃった~。
あたいが何度か声をかけてもナギたんから返事はなく、あたいだけが押し潰されそうな気分になってしまった。
でも、あれこれナギたん泣きそうなんじゃね?と、下から覗いたところで、その空気はぱっと軽くなった。
「…ぷっ」
「え?」
「ぷくくっ、だぁはははは!!あー面白い!!はぁはははははは!!」
「え、ちょっ、もしかして、うそ!?ナギたん本当は美味しかったけど不味かったフリしたんでしょ!!そうでしょ!!」
「正解!!超美味しい!!でもお前のその態度wwwwwぷっwwwww」
なんだこの人!語尾に「ww」とか付け出したよ!あたいの心配を返せ!
「ひっどぉーいナギたん!せっかく頑張って作ったのにぃ!」
「ははは、悪かった、謝るよ、サーセン」
「それ本当にイラっとくる謝り方だよな!!」
と、笑終えたナギたんは久しぶりに見る笑顔で既に次のスイートポテトたんに手を伸ばしていた。食い意地ばっかりはって本当にこの子は…
「せーや、お前これ1人で作ったのか!?凄いな!見直したぞ!」
「へっへーん!どっかの壊滅的に料理下手な人とは違うさね!」
たとえばナギたんとか。
「はいナギたん、あーん♪」
「ふぇ?」
あらかじめ用意していたスプーンでナギたんにポテトたんを差し出すあたいに、ナギたんは一瞬戸惑った感じだったが…。
「…う、うん。あーん…」
「…やっぱあげない」
「ええ!?」
結構をマジでビックリするナギたん。可愛い。
「うそだよ、はい」
その驚いて開いた口にポテトたんを放り込む。グッバイポテトたん。
「…美味しい?」
「……うん」
ナギたんは少し顔を赤く染めつつ横に逸らしながらうなづくとまた次のポテトたんに手を伸ばし始めた。食いしん坊め…。
…さてと、あたいも1つ食べてみますか。
「…む、ちょっと牛乳が多かったかな…柔らかいなぁ…」
「…ありがとうな」
「え?」
業務的などうでもいいことを言ってる
最中に礼を言われてちょっと戸惑ってしまった自分が恥ずかしい。
「いや…うん…。スイートポテト、美味しかったぞ。ありがとう。また今度、作ってくれよな」
「…ふん、どういたしまして、今度なんかじゃなくて言われればいつでも作ってあげるよ、ナギたんの為ならね」
「……馬鹿」


…なんとなくだが、その時、ナギたんは泣きそうだったんじゃないかと、あたいは思う…。





その次の日。そのまた次の日も、いつも通りの日常が続き、あたいは毎日のようにナギたんのワガママに付き合っている。
それでナギたんに、あたいを変えてくれたお礼を出来ているかどうかは分からない。
だけど、あたいは明日からもナギたんの為に走っていくだろう。場合によってはナギたん以外の為にも走るかもしれない。それはそれでいい。
どんなに疲れていても、全力で、やれるだけのことをやる。
あたいはただ、あの子…いや、もしかしたら、あの子たちの笑顔を見たくて、喜ぶ顔が見たいだけ、それだけなんだ。



そう、、きっとあたいは、、、あたいの周りの人達の喜ぶ顔を見る為に、全力で生きてるんだと思う…。







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Author:セーナ
妄想日記書いたりオリキャラのイラスト描いたりしてる。




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